C O R P O R A T E S O C I A L R E S P O N S I B I L I T Y R E P O R T
地球環境への配慮と国際社会での良き企業市民であることを念頭におき、
21
世紀においても世界的に高く評価され、 社会から求められる大同グループを創造していくことを大同特殊鋼社員共通の目標とします。そして、その目標実現のための基本を「人」と「技術」と「フロンティア精神」におきました。
「人を活かし」とは
人を尊重し、従業員一人 とりが働き 涸を じ、社員の せと社会の発展が調緭するような経営をめざしていきます。
「技術を極め」とは
当社は今後とも「ものづくり」により社会に貢献することが経営の原点であり、そのために常に最高の「技術」の追求が たちに課せられた使命であります。
「未開の領域に挑戦」とは
単に新事業や新製品に奝むことにとどまらず、一人 とりが紕気と情熱を持って新しいことに取り組む「フロンティア精神」を 日常の仕事の中で実践することです。
この理 を実現していく原動力は、従業員一人 とりの強い意気込みと責任ある行動であるといえます。
21世紀社会に貢献する
創造的、個性的な企業集団をめざし
人を活かし、技術を極め
未開の領域に挑戦し続けます。
経 営 理 念
クッチャロ 自然の森だいどう
日本最北端の地、宗谷岬から南へおよそ80キロ。北海道枝幸郡浜頓別町にあるクッチャロ湖は、1989年日本で3番目にラムサール条約*登録湿地に指
定され、手つかずの自然が多く残る北緯45度の秘境です。毎年春と秋には数万羽のコハクチョウが羽を休める中継地となり、冬にはオオワシや絶滅危惧
IB類(EN)指定のオジロワシなど、さまざまな渡り鳥が飛来します。
この貴重な湖のほとりに、当社は土地を所有しており、森林の維持・保全に努めています。
2005年、当社はこの湖のほとりにある社有林を「クッチャロ自然の森だいどう」と名づけ、環境保全・自然愛護啓発のシンボルとし、社会貢献活動のひ
02
大同特殊鋼と社会の関わり
04
トップメッセージ
06
特集
1
大同特殊鋼の環境への取り組み
地球環境とともに
08
特集
2
大同特殊鋼の安全への取り組み
安全のために
10 2010
年度の主なトピックス
12
[社会性報告]社会への責任と貢献
13 CSR
経営
16
ステークホルダーに対する取り組み
16
お客様に対する取り組み
18
株主・投資家に対する取り組み
19
地域社会に対する取り組み
21
従業員に対する取り組み
25
[環境性報告]地球環境への責任と貢献
26
環境マネジメント
31
環境負荷低減への取り組み
40
循環型社会を目指す取り組み
42
工場別データ
44
[経済性報告]コーポレートデータ
44
大同特殊鋼グループの概要
45
関連会社一覧
46 ISO
環境管理・監査システムへの対応
編集方針
企業は、社会の一員として、環境はもち ん社会全体の持続的発展に貢献することが求められます。当社では、こうした企業活動に おける社会的責任を 括的に伝えるツールとして、
2006
年度から環境報告書に代えてCSR
報告書を毎年刊行しています。対象と範囲
本報告書の 対象は大きく分けて、当社のステークホルダー(お客様、株主・投資家、従業員、地域社会など、当社事業に関わるすべ ての方々)、公共機関、メディア、教育関係などを想定しています。報告対象範 としては、社会性報告、環境性報告、経済性報告という トリプルボトムラインに沿ってカテゴリー分けをしています。
報告対象期間
2010
年4
月1
日~2011
年3
月31
日 報告書発行日2011
年10
月(前回発行2010
年10
月)C O N T E N S
大同特殊鋼と社会の関わり
私たちが
大切にしていること
確かな技術力と
品質を提供する
特殊鋼は、原料のほとんどが鉄スクラップを主体としたリサイクル品であることはご存じですか?
社会での役目を終えた鉄鋼製品が、スクラップ原料となって新たな製品に生まれ変わります。リサイクルされたス
クラップ原料に色々な種類の合金を加えることで異なった特性を有することができる特殊鋼は、社会の中のさまざ
まな分野で活用されています。自動車や航空機のほかにも、エネルギーサポートやリサイクル、医療分野まで幅広
いラインアップの製品を生み出している私たち大同特殊鋼は、環境負荷低減と未来志向の製品開発のため日々挑戦
し続けています。
1
技術力や品質はもとより、コストや納期、それら渲数の要 に きをかけ、今持つこ とのできるすべての力を結集した製品を提供することで、お客様のニーズに応え、選
れ続ける会社を目指していきます。
リサイクル(環境):炭化炉
下水処理の過程で発生する を資 へと変える「下水 夐化処理シス テム」。以前は や め立て処分され てきた下水 を夐化物にすることに より、地球に優しい淁料や 料に生まれ 変わらせることができます。
エネルギー:タービンディスク
火力発電の心臓部であるガスタービン用部品 には、過 な環境下における半 的な壉 性 が要求されます。当社のタービンディスクは、高 温強度、高壉食性、高 性などを備えており、電 力エネルギーをより効率良くまた安定的に供給 するために役立っています。
航空機:エンジンシャフト
大空を行き う飛行機。そのエンジン の中心を くのがエンジンシャフトです。
私たちが
大切にしていること
私たちが
大切にしていること
新たな領域に
挑戦し続ける
出る杭に
なろう
2
3
単に新事業や新製品を生み出すことが新たな奝戦ではありません。未知の分野へは 紕気をもって、未開の綛域へは情熱をもって、未来を先取りし、これまで浒った幅広い 知見とともに、人にも地球にも優しい 材を開発していくことが、これからの たちの ものづくりを支えていくのだと えています。
変化を れず現状を変えていこうとする力、まさに「出る 」になることが、高い技 術力や新しい奝戦を後 しする原動力となります。「出る 」が墿たれず、従業員一人 とりがやりがいをもって日々の業務に取り組んでこそ、社会と調緭した企業となり得 るのだと えています。
医療:医療用チタン
たとえ をしたとき、 と をつな るため チタン製のプレートが め込まれます。チタンの特 性である「 継」「人体に 害な生体適合性」「MRI 診断も 能な非 性」などは、医療器具に最適です。 当社ではその 材を製造し、医療分野でのさまざま なニーズに対応しています。
自動車:コモンレール用鋼
T O P M E S S A G E
持続可能な未来のために
“ものづくり”を通して社会に貢献していきます。
3
月
11
日に発生した東日本大 災によって淂災された皆様に心よりお見渢い申し上 ますとと
もに、淂災地の一 も早い渭 がなされますようお り申し上 ます。
この未曽有の災害に対し、大同特殊鋼グループは、お客様やお取引先へ壒りなく製品を供給で
きるよう生産活動の正常化に向け、グループ一 となって取り組んでまいりました。また今後高
まってくるであ う渭
要についても、最大・最優先の対応を行い、早期の渭 に貢献していき
たいと えております。
T O P M E S S A G E
代表取締役社長
地球環境の保全と循環型社会の形成を目指して
たちが住むこの地球は、あらゆる生命を生み育む大 な家といえます。この大 な家を次の
世代へつないでいくためには、今あるさまざまな環境問題に
に取り組み、解決への道を見出
すためのあらゆる努力が求められるのではないでし うか。特に、当社のように製品を生み出す
ために多継のエネルギーを消淄する製造業は、その取り組みにおいて、率先して行動すべきであ
ると えています。
大同特殊鋼グループでは、
CO
2浈出継のさらなる
を目指し、 業改善や 留改善、 市ガス
への 料
など、生産プロセスにおける環境・ エネルギー対策を推進しています。また、当社
独自の技術を活かした環境対応製品の開発・拡充も積極的に進めてまいります。これからも、特殊
鋼という 材を通して、地球環境の保全と 環 社会の形成に貢献していきます。
持続可能な未来社会のために
当社の
CSR
活動の基本は、社会 、経済 、環境 のトリプルボトムラインを に、あらゆる方
のステークホルダー の皆さまとともに、よりよい社会を築いていきたいという思いから成り
立っています。企業の果たすべき責任は、激変する経営環境やグローバル化を浍景に、より大き
く、多様化してきています。そのような中でも、お客様から、そして社会から選 れる会社であり
続けるためには、現状におごることなく、 意をもってステークホルダーの皆様に しなけれ
ならないと えています。お客様、お取引先、投資家・株主の皆様、地域社会および従業員、そ
の墶すべてのステークホルダー の皆様の期壌や要望にお応えるするための努力を続け、ともに
持続 能な未来社会へと前進することが ども大同特殊鋼グループの果たすべき社会的責任と
認識しています。
当社が生産する特殊鋼の用 は、自動 や航空機、 浪、産業機械、発電インフラ部材、
IT
機器、
医療など多方 にわたります。 は、これらすべての製品がその性能や特性を大きく発展させ、
持続 能な未来社会を支えていくものと確信しています。
“ものづくり”は“未来づくり”。このことを
におき、よき企業市民としての社会的責任を果た
していきたいと えています。
この
CSR
報告書を通じまして当社の活動内容をご理解いただき、一層のご支援を りますよう
F E A T U R E 1
特集
1
大同特殊鋼の環境への取り組み
地球環境とともに
0.5
0.4
0.2
0.1 0.3
0
理品 倳 トレー、ジグ 倳 緒体放 排 ス墳
ス墳 動侎力係 ス棰夐 モジュールサーモ
今から約
95
年前、当社は特殊鋼の製造と同時に工業炉の設計・製作もスタートさせ
ました。工業炉のユーザーが自らその製作も手掛けることで、より高品質な素材を
造り出す設備を開発することができ、当社の工業炉製作技術も発展してきました。
そして現在。環境負荷低減のため、その設備自体が地球環境の保全に役立つこと
も、当社の環境活動にとって大切な要素です。この真空浸炭炉は、高品質な熱処
理技術を提供するとともに、
CO
2の排出量削減も実現させ、地球温暖化対策に大
きな効果を発揮する設備です。
省エネルギーおよびCO
2排出量削減のために
●
真空浸炭とは?
鋼(はが )は、強度と加工のし さから社会基盤に必須の 材ですが、そのパフォー マンスを最大限に引き出すのは「熱処理」と れる工程です。当社が涡浙する 空浸 夐緒“モジュールサーモ”は、自動 や産業機械のギ などに浸夐 入という熱処理を 行うための設備として開発されました。
空浸夐には、製品が 化しない、処理時間が短縮できるなどの特長がありますが、 熱処理の最適 件を求めるのが しいため使い 手が く、 ーザーが導入する際の ネックになっていました。
この課題を解決するため、当社は得意とする材料技術を応用して 空浸夐のメカニ ズムを解明し、渲 な浸夐 件をパソコン上の計算によって夅でも 単に求められるシ ステムを開発しました。この開発成果によって、現場の熟練に頼ることなく製品の品質 は確保され、同時に 壄な浸夐ガスを節約することによって緒の を防止し、設備の 安定 業が実現されます。
●
抜群の省エネ性能
モジュールサーモを納入した本 技研工業株式会社浜 製作所様において、製品 重継当たりの
CO
2浈出継を墤定したとこ 、 設の連続ガス浸夐緒と比べて47%
もの 妗 効果が確認されました。これは、浸夐ガスの使用継が100
分の1
以下であることと、休日中の壌機エネルギーがきわめて小さいことによって達成されました。さらに、 休日の設備の監視にかかる変則勤務が清要となったり、経験のない作業者が短期間の 教育で現場に入れるようになるなど、労務上のメリットについても高い評価をいただ きました。
モジュールサーモ(本 技研工業株式会社 浜 製作所様納入)
モジュールサーモの
CO
2排出削減効果C
O2
原
単
位(
C
O2
-k
g
/
製
品
k
g
)
–47
%F E A T U R E 1
V O I C E
●
資源エネルギー庁長官賞受賞
モジュールサーモは、平成
22
年度(第31
回)優秀 エネルギー機器表彰制度において資 エネルギー套長 賞を受賞しました。これは、モジュールサーモの高い エネ 性能に加えて、浸夐 件の決定過程をパソコン上のプログラムに取り込むことでスキル フリー化を実現したこと、さらに浸夐ガスの適時・適継制 によって高品質と安定 業 を両立したことが高く評価されたもので、まさに当社の材料技術とエンジニアリング技 術のコラボレーションによる成果と えるものでし う。
この受賞をはずみに、モジュールサーモの一層の渒及と、それにともなう
CO
2浈出 継 が期壌されます。当社のモジュールサーモは、国内の 空浸夐緒としては最後発で 入しまし た。そのため先行する商品の問題点や ーザーのニーズを い出して、どこに も負けない商品に仕上 ることができました。一方で、実績と知名度のないとこ
からスタートした営業活動は も多く、今でも業界セミナーでの講演や への投 など、さまざまなメディアを活用して、浸透を図っています。 優秀 エネルギー機器表彰式
資 エネルギー套長 賞 平成22年度 日本機械工業連合会
F E A T U R E 2
特集
2
大同特殊鋼の安全への取り組み
安全のために
当社は、
『安全は全てに優先する』という理念の下、従業員の安全確保の為、危険
予知能力・危険回避能力を高める危険体感教育を積極的に推進し、日々安全活動
に努めています。
安全快適な職場環境への意識向上
●
はじめに
ないと じる 性はどのように育てられるのでし うか
渒段の 気ない作業の中にも重大な 険が潜んでいることはたくさんあります。こ の 険を「体 」することで、いかに 険なことを平気でやっていたかを気づかせる。 これを身体で学ぶのが「 険体 塾」です。
また一 先、一淴先には更に重大な 険が壌っているかもしれません。 この 険を先 み・深 みして見つけ出す力を育てるのが「 険予知塾」です。
●
「危険体感塾」について
当社では、自社内において 険体 教育を実施するため、知多工場(
2008
年4
月)、渋川工場(
2010
年5
月)に「 険体 塾」を開講しました。渒段はなかなか体 できない まれ・奺絝・浯発など、重 な につながる 能性 の高い災害を 体 することで、清安全行動・清安全状態の しさを再認識し、ルー ル・手順を守ることの重要性を理解させながら、個人の安全 性を高めることに努め ています。
それ れの体 塾では、長年にわたり生産現場を支え 険を知りつくしたベテラ ン従業員が試行 を重 ながら豊富な体 メニューを し、日々進化させていま す(知多工場:
44
項目、渋川工場:35
項目)。そしてこのベテラン従業員自らが講師となり、後浏に対して熱意をもった指導を行っ ています。
F E A T U R E 2
知多工場の「 険体 塾」は、災害の 体験の場をつくり、「手順・ルールを 守る理由」を体 を通じて理解する場です。従ってここでは、ルール・手順の 記 ではなく、実際に体 して「な そうしなけれ ならないのか 」を理解できる教 育を実践しています。
また変化する職場に合わせ、体 メニューも進化させてきました(開講時は28
項目。現在は44項目まで増加)。2010年には「 険予知塾」も開講しています。
この「 険体 塾」「 険予知塾」の更なる熟成を目指し、担当講師全員で更なる 努力を重 ていきます。
V O I C E
●
「危険予知塾」について
当社のような鉄鋼業では、 大なエネルギーを使用し、多 多様な生産工程を有す る製造現場があります。このような製造現場では、多くの 険が潜んでおり、時々 々 と 険内容が変化しています。また生産環境変化によって配置 や多能工化が進 み、これまで経験したことのない 険をいち早く見抜かなくてはならない状況も増え ています。
重 な を未然に防 ため、こういった職場に潜む「 険」「 常」「変化」を見抜く 力を向上させることは大変重要となります。
知多工場では、この「 険を見抜く力」を育てるために、
2010
年7
月に「 険予知塾」を開講しました。清安全行 ・行動、清安全状態を立体的に再現し、「 が 険なのか な 険なのか 」という観点で 険を見つけ出す訓練を行っています。
災害の さを気づかせる「 険体 塾」と、 険を え、見抜く力を養う「 険予知塾」 を重 て受講することは、当社の安全教育に大きな相 効果をもたらしています。今 後もこの
2
つの体 教育を中心にして、安全意識の高い人材の育成に努めていきます。今後とも、従業員の安全確保のため、また安全職場の 成のため、 険予知能力、 険回淅能力を高める「 険体 塾」、「 険予知塾」での教育を積極的に推進しながら、 企業としての責務である労働災害の に努めていきます。
T O P I C S
T O P I C 0 1 環 境 負 荷 低 減 へ の 取 り 組 み
T O P I C 0 2 ス テ ー ク ホ ル ダ ーに 対 す る 取 り 組 み T O P I C 0 3 企 業
2010
年度の主なトピックス
当社とグループ会社である株式会社ダイドー電子は、高 力と壉熱性を 備えた世界最高性能の ジスプロシウム ネオジム系ラジアル 方性リング
を開発しました。
新しく開発した熱間 性加工法により、ナノレベル(ナノは100 分の1ミリ)
の結 綀を高度に配向させることで、ジスプロシウムの使用継を 結 の約
半分にし、世界最高レベルの高 力と壉熱性を実現しました。ジスプロシウム は、自動 用電動パワーステアリングや産業機器などの中小 モータに幅広く
使用されるネオジム系ラジアル 方性リング の保 力を高めるために用
いられるレアアース( 類)の一 です。 少な上にその生産のほとんどを
中国に 墰しており、安定供給の確保に がありました。この を開発し
たことにより、必要なジスプロシウム継を することができ、限りある資
を効果的に使うことができます。
また、従来のリング では しかった高温下での高 力化にも成 しまし
た。これにより、 載用モータの小 化・高性能化のニーズにも応えられるよ うになります。
今後成長が見込まれる自動 用電動パワーステアリング市場を中心に、各 載モータ、産業機器用モータ、OA・家電用モータ向けに、ダイドー電子が 2010年秋からサンプル出荷を開始しました。
2010年7月、ホームページをリニューアルしました。「見やすく」
「使いやすく」「探しやすく」をモットーに、訪問者が見やすいレイア ウトに変更しました。
株主・投資家情報、社会・環境活動コーナーを新設、製品画 も
多数掲載しています。 アクセスしてみてください。
2010年6月、 淋正社長が 任しました。
「モノづくり力の強化」「顧客・市場との関係強化」「海外展開力の 強化」という3つの経営基本方 を推進し、当社の経営理 である
「21世紀社会に貢献する 造的、個性的な企業集団」を目指してい
きます。
レアアース
記者会見の様子
限りある資源を効果的に使うため、
省レアアース磁石を開発しました
当社の情報がよりわかりやすくなるよう、
ホームページをリニューアルしました
T O P I C S
T O P I C 0 6 社 会 貢 献
T O P I C 0 4 ス テ ー ク ホ ル ダ ーに 対 す る 取 り 組 み
T O P I C 0 7 C S R経 営
T O P I C 0 5 環 境 負 荷 低 減 へ の 取 り 組 み
東日本大 災淂災地の一 も早い渭 と淂災された方々への支 援に役立てていただくため、大同特殊鋼グループは中 共同 金会 ( い 共同 金)に1 円を寄付しました。
出産や育児、介護、配 者の 勤などのために壘職された方を再 雇用する「キャリア・リターン制度」を、2010年4月からスタートさ
せました。
これまでも同様の制度はありましたが、再雇用後の勤務形態が 壯やパートタイマーなどに限られていました。新制度では、再び 正社員として勤務することが 能になりました。次世代育成やワー クライフバランスの観点からも、一度絲職した方が再びやりがいを もって働ける職場環境を整え、能力を発揮していただきたいと え ています。
コンプライアンス体制強化のため、2010年度は以下の点に取り組
みました。
・ 当社では、コンプライアンスの相談・通報窓口として「ホットライン」
を設置しています。これまで、担当取締役、社外の弁護士、本社の 担当部門を窓口としてきましたが、下期からは、各事業場にもホット ライン窓口を設置し、相談・通報手段の拡充を図りました。また、メー ルでも受けつけることができるように、専用アドレスを設けました。 ・ 2010年1月1日の独 止法改正を受け、「独 止法コンプラ
イアンス・マニュアル」を改 し、営業部門・調達部門に配布したほ
か、独 止法遵守に関する教育を再度実施しました。
2010年 、知多工場に 料用水 み場『 (こんしん)の 』が
成しました。この から紞き出る水を『 水(たますい)』と命名し、 各職場の 料水として活用しています。工業用水を急速 過器と
過 置に通し、さらに 処理をして、おいしい水に変えていき
ます。『 の 』には、 口や に「くじら」がデザインされたり 水質の涩人が金 だったりと楽しい 向が施されており、工場内の オアシスとして人気を浣しています。
独 止法 コンプライアンス・ マニュアル 出典:中 共同 金会
の
東北地方太平洋沖地震の被災者・被災地
に対して義援金を寄付しました
次世代育成、両立支援のための制度として
『キャリア・リターン制度』を発足させました
より一層
CSR
経営を推進するため、
CSR
(
Corporate Social Responsibility
:企業の社会的責任)の重要性が海外だけでなく国
内にも浸透しています。社会の持続的な発展を維持していくために、経済面だけでなく環境、社会
面も含めた活動が企業に求められています。
当社では、お客様、株主・投資家、地域社会、従業員をステークホルダーと捉え、トリプルボトム
ライン(社会、環境、経済)に基づいて全方位的な活動を行っています。
社会への責任と貢献
大同特殊鋼の考えるステークホルダー
大同特殊鋼の考える企業活動
お客様従業員
株主・投資家
地域社会
企業活動
社会面 環境面 経済面
トリプルボトムライン
当社は
CSR
活動をサポートする母体として各種委員会を設置し、ステークホールダーの要請に対応しています。2007
年度に、
CSR
活動全体を総括する「CSR
委員会」を設置し、CSR
活動の更なる強化、CSR
の取り組みに対する全社的な方向づけを行っています。
報告
CSR
活動推進体制指示
当社は、企業倫理憲章の制定、行動基準の明文化などを通じて全社に社会的責任への指針を周知徹底させてい
ます。また
2007
年度には
CSR
の推進体制を刷新し、全社的な
CSR
への取り組みの更なる強化を図っています。
CSR
経営
CSR
推進体制
各事業部・各事業場 本社・支店・営業所 グループ会社
CSR活動実行
CSR委員会
リスクマネジメント
委員会 人事労務委員会 技術委員会 安全・衛生委員会 環境・エネルギー委員会
ガバナンス体制
当社では、監査役制度設置の経営体制を採用し、変化の激 しい経営環境に対応すべく、コーポレート・ガバナンスを経営 の最重要課題の一つと認識し、経営の効率化、意思決定の適 正化・迅速化および経営の透明性の確保に向けた取り組みを 行っています。
17
名の取締役(うち社外取締役1
名)による業務執行は、使用 人と共有するグループ目標のもと、事業部門別の年間計画に基 づいて行われています。「取締役会」(毎月
1
回以上)を開催し、重要事項の決定ならび に取締役の業務執行状況の報告を行います。重要事項の意思決 定の機動性を高め、より緊密な情報伝達の場を確保するために 「経営会議」(原則毎週1
回以上、常務以上出席)を、また取締役 の職務の執行の効率性を高め、経営計画の進捗状況をレヴュー するために、「常勤役員会」(毎月1
回)を開催しています。監査役は
3
名(うち社外監査役2
名)で、経営会議、取締役会等 の重要会議に出席するとともに、各事業部および連結子会社を 往査するなど、取締役の業務執行を監査しています。[業務執行・監査・監視および内部統制の仕組み]2011年6月29日現在
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
株主総会
グループ会社
選解任 選解任 選解任
代表取締役 担当取締役
リスクマネジメント委員会
内部統制委員会
監査部(内部監査) 本社管理部門・事業部
担当弁護士
(財務報告の信頼性確保)
ホットライン担当
相談・通報者 監査役会
監査役 3名 内、社外監査役 2名
会計監査人 (外部監査)
リスクマネジメント・ コンプライアンス
担当役員 取締役会
取締役 17名 内、社外取締役 1名
監査 会計監査
監視
監査
指示
助言 支援
報告
報告 監査
報告 相互連携
コンプライアンスの相談・通報窓口 (ホットライン)
報告
監査
CSR経営
リスクマネジメントとコンプライアンス
当社では、リスクマネジメントおよびコンプライアンス重視の 経営を実践しています。
具体的には、リスクマネジメントに関する基本的な事項を「リス クマネジメント規程」にて定めているほか、当社グループにおい て近い将来に発生が予想されるリスクおよび潜在的リスクのマネ ジメントについて審議し、当社常勤役員会および当社取締役会の 諮問に答申する機関として、当社代表取締役社長を委員長とする 「リスクマネジメント委員会」を設置し、リスクマネジメントおよび コンプライアンスの全社統括責任者としてリスクマネジメント・コ ンプライアンス担当役員を選定しています。
また、コンプライアンスの相談・通報窓口として、リスクマネジ メント・コンプライアンス担当役員、担当部門および社外の弁護 士へのホットラインを設置しています。さらに、『大同特殊鋼企業 倫理憲章』および『大同特殊鋼の行動基準』を制定し、全従業員 およびグループ各社に周知徹底しています。併せて、重大事故 が発生した場合に備え、関係者のいち早い情報の共有化、ス ピーディーでかつスムーズな対応処置、および、企業活動への影 響の最小化を目的として「重大事故発生時の緊急対応体制規程」 を定め、全従業員およびグループ各社に周知しています。
なお、財務報告の信頼性を確保するため、金融商品取引法に 対応した当社およびグループ会社における体制の整備と運用に 関する基本的な事項を「内部統制規程」にて定め、「内部統制委 員会」を設置しています。
今後も当社グループ全体としてのリスク管理体制の強化に努 めてまいります。
●
2010
年度における取り組み
「リスクマネジメント委員会」を継続開催し、重点管理リスクへ の対応など平時のリスクマネジメントに引き続き注力しました。 特に、取引先との契約書内容の充実化、ハラスメント防止策およ びメンタルヘルス対策については、役員をリーダーとする全社横 断的なワーキング・グループを展開しました。また、決裁規程等 を見直したほか、全社防災訓練および関連会社防災訓練を実施 しました。
コンプライアンスについては、内部通報制度の窓口および受 付手段を追加し、ビラ配付等により周知したほか、階層別研修等 の定期的開催および社長メッセージの発信等により、法令順守お よび企業倫理の徹底に取り組みました。
財務報告の信頼性確保については、「内部統制規程」および 「内部統制委員会規程」に基づく運用を継続しました。また、新会 計システム導入に伴い、金融商品取引法対応の評価用文書を改 定したほか、関係室長向け研修を実施しました。
上記事項については、関係部門における内部統制システムの 整備・運用状況および今後の整備・運用計画とともに、取締役会 に報告しました。
大同特殊鋼企業倫理憲章
当社は、次の8原則に基づき、国の内外を問わず 、全ての法律、国際ルールおよびその精神を遵守するとともに、
社会的良識をもって行動します。
1. 顧客、社会に信頼され、満足される「技術・サービス・品質」を通じて社会に貢献する。
2. 公正、透明、自由な競争と適正な取引を行う。また、政治、行政との健全かつ正常な関係を保つ。 3. 株主をはじめ、社会と広くコミュニケーションを行い、企業情報を積極的かつ公正に開示する。
4. 社員の多様性、人格、個性を尊重するとともに、安全で働きやすい環境を確保し、ゆとりと豊かさを実現する。 5. 環境問題は、人類共通の課題であることを認識して、積極的、自主的に行動する。
6. 良き企業市民として、企業倫理・法令遵守による企業活動を行う。また、個人情報・顧客情報保護に留意する。国際的な 事業活動においては、現地の文化・慣習を尊重し、その発展に貢献する経営を行う。
7. 市民社会の秩序や安全に脅威を与える反社会的勢力および団体とは断固として
対決する。
8. 経営トップは、本憲章の精神の実現のため、率先垂範して社内への徹底、グルー
プ企業・取引先への周知および社内体制の整備を行うとともに、本憲章に反す る事態が発生したときには、自ら問題解決に当たり、迅速かつ的確な情報公開 を行い、再発防止に努め、厳正な処分を行う。
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
CSR経営
ステークホルダーに対する取り組み
当社は、「お客様」、「株主・投資家」、「地域社会」、「従業員」といったステークホルダーに対して、社会・環境に
配慮した事業活動を行っています。
●
品質保証委員会
大同グループでは、昨今の大きく変化する社会環境の中、
2006
年から、品質担当常務取締役を委員長とした『大同グルー プ品質保証委員会』活動を実施しています。[委員:大同各工場 の工場長、製造各関連会社の品質保証部門長]委員会では、情報共有化による「重要課題の早期解決」、共通 課題の改善による「品質クレームの未然防止」、ベース活動によ る「品質保証基盤強化」等を図り、大同グループとして更にお客 様の信頼を確固たるものにするための活動を展開しています。 また、資格付け教育の充実、競技会などによる第一線作業者 のスキルアップなど、人財育成活動にも力を入れています。
品質クレーム指数
[品質保証委員会の主な活動]
人財育成活動(例)
(
1
)品質情報の共有化• 全社の総知を結集
• 品質ソリューションセンター
• 水平展開活動
(
2
)共通品質課題の改善• 識別管理強化
(ツールの拡大、教育)
• 変化点管理の強化
• 過去トラブル事例集の蓄積・活用
(
3
)ベース活動• 分析分科会
• 非破壊検査分科会
• 火花検査分科会
• 規格分科会
•重要品質課題の早期解決
•品質クレームの確実な再発防止
• 資格付け教育の充実、競技会な
どによる第一線作業者のスキル アップを図っています。
超音波探傷競技会 風景
施策
効果
鋼材品質保証の基盤3技術
『人財育成』『精度管理向上』 『新技術』の視点で改善に取り組み
基本に立ち返り公的規格をはじめ としたお客様要求事項の明確化
•品質クレームの未然防止
•品質保証基盤強化(含、人財育成)
お客様に対する取り組み
当社は、創業以来、常にお客様から信頼される会社を目指し、優れた商品の開発力とともにお客様から高い評価を受 けています。現在、大同グループ品質保証委員会を柱とした品質管理改善活動を進め、『当たり前のことを当たり前にや るという風土』を強化するとともに、『変化に強い』大同グループをつくり、グループ全体としてお客様の満足度(
CS
)を高めるだけでなく、
Customer Delight
(CD
)につながる活動を推進しています。07 08 09 10 06
05 04 03
1.00 1.00 0.981.07
0.68
0.40 0.41 0.42
1.2
0.8
0.4
●
品質教育
当社では、『品質は現場で造り込む』との基本思想から、第一 線作業者に対する品質教育に力を入れています。
具体的には、
Q7
手法(パレート図、散布図、特性要因図な ど)、N7
手法(連関図、系統図、マトリックス図など)、IE
手法(工 程分析、作業分析、稼働分析など)などを階層別に全社員に対し て教育し、それらの手法を自主管理活動(JK
=小集団サークル 活動)など現場改善活動の実践で活用し、大きな成果を得てい ます。なお、優れた自主管理活動を行ったグループに対しては 表彰を行い、更なるモチベーションアップに努めています。●
製品中の有害物質管理
製品に対する有害物質の非含有要求が益々高まる中、当社で は、環境
ISO14001
、品質ISO9001
などを活用し、製品中の環境 負荷物質を管理する体制を強化しています。[品質保証に関する有害物質管理]
• カドミウムおよびその化合物
• 6価クロム化合物
• 鉛およびその化合物
• 水銀およびその化合物
• ポリ臭化ビフェニル類(PBB類)
• ポリ臭化ジフェニルエーテル類(PBDE類)など
[大同グループの
ISO9001
認証取得状況]大同各工場:全工場認証取得済み
• 特記事項(渋川工場)
AS9100(航空宇宙品質システム)、
および特殊工程認定Nadcap
(熱処理、非破壊検査、材料試験)取得 関連会社:全製造関連会社で認証取得済み 自主管理活動テーマ数
大同本体:約1,850テーマ/年
(内、品質関連350テーマ)
関連会社:約1,100テーマ/年
自主管理活動実践教育
大同グループ小集団活動発表大会
品質調査実践講座:実習状況 また、スタッフのモノづくり力の向上を目的に、
2009
年から「品質調査実践講座」を開講しています。
これは、座学と実習により、製品の出来栄えを評価する機械・ 内質試験に対する理解を深めることを狙いとしています。
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
ステークホルダーに対する取り組み
株主・投資家に対する取り組み
当社は、企業価値向上へ向けての絶えざる改善を進めるとともに、適時的確な情報開示、コミュニケーションの充実を 通じて、経営の質を高めてまいります。
●
機関投資家の皆様とのコミュニケーション
当社の経営状況や経営戦略をご理解いただく機会として、機 関投資家・証券アナリストの方々を対象とした決算説明会を年
4
回開催するとともに、中期経営計画説明会や主要工場の施設見 学会を開催しています。また、国内外の機関投資家、アナリスト との個別ミーティングを精力的に実施し、継続的なコミュニケー ションの確保に努めています。これらの
IR
活動で寄せられたご意見は、経営層をはじめとする 社内各部門にフィードバックし、今後の事業経営に反映させるよ う努めています。●
株主・個人投資家の皆様とのコミュニケーション
株主の皆様には、期末・第
2
四半期決算後に送付する報告書な どの刊行物のほか、アニュアルレポート、CSR
報告書、有価証券 報告書などを通じた幅広い情報提供を行っています。また個人 投資家の皆様に対しては、上記情報ツールを自社Web
サイトで 開示し、当社グループに対する理解を深めていただけるよう努め ています。当社ではステークホルダーの方々が当社グループに対する一 層の理解を深めていただけるよう、
2010
年7
月に自社Web
サイ トをリニューアルしました。当Web
サイトにはトップメッセージの ほか、業績、グループ情報、トピックスなどの関連情報がわかりや すく掲載されており、幅広くかつタイムリーな情報提供に努めて います。SRI
(社会的責任投資)への組み入れ状況当社は、世界の代表的な社会的責任投資(SRI)指標である“FTSE4Good Index Series”に採用されて
います。これは2004年以来の継続採用となります。
FTSE社は、イギリスのフィナンシャル・タイムズ紙とロンドン証券取引所が共同出資する独立企業で
す。同社の指標は、国際的に認められる企業責任基準を満たした企業を識別し設定されており、世界中 の投資家に広く用いられています。
2011年3月末現在、世界全体で約720社、そのうち日本では約190社が“FTSE4Good Index Series”
に採用されています。
説明会
工場見学会
情報開示ツール •有価証券報告書
•事業報告書
•アニュアルレポート(英文)
• CSR報告書 R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
ステークホルダーに対する取り組み
地域社会に対する取り組み
大同特殊鋼は、地域社会への責任と貢献を重視しています。当社は、中部・東海から関東にかけて
6
工場を擁し、関連する多くのグループ企業とともに、広い地域で雇用の創出に貢献しています。また、各事業場単位では、さまざまな催し事を 通じて地域住民とのコミュニケーションを深めています。
星崎工場
「観桜会」
星崎工場では、毎年桜の季節に開催す る「観桜会」が恒例行事となっています。 地域の皆様にグラウンドを開放し、
3
日間 で約1,500
人の方に桜見物を楽しんでい ただいています。「秋の祭典」
1973
年に始まり、毎年9
月に開催して いる「秋の祭典」では、地域の方とのふれ あいを図るため、地域中心の運動会と従 業員対象の競技大会を実施しています。「ホタル鑑賞会」
「ホタルの飛ぶ鉄鋼会社」をスローガ ンに
2004
年に活動を始め、ホタルの成 育する環境を工場内につくり、多くの 方々にホタルの光を楽しんでいただい ています。渋川工場
「大同ふれあいフェスティバル」 毎年
9
月に「大同ふれあいフェスティバ ル」を開催し、日頃から工場運営へのご理 解・ご協力をいただいている地域の方々 に、盛りだくさんの企画・イベントを楽し んでいただいています。「河川清掃」
地域の環境美化活動として、鍛造工場 と製鋼工場の間を流れる前金沢川と川沿 いの市道の河川清掃を実施しています。
●
地域社会貢献活動
各工場における主な活動は以下のとおりです。
知多工場
「サマーフェスタ元浜」
知多工場では、東海市の横須賀・養父・ 高横須賀・中ノ池自治会が毎年
8
月に主 催する「サマーフェスタ元浜」に協賛して います。キャラクターショー、野外映画 会、盆踊り、花火などが行われ、毎年多くの皆様が訪れます。
川崎工場
「工場周辺の清掃」
ボランティア活動として、
2003
年度か ら工場周辺のゴミ拾い活動を月に2
回の ペースで実施しています。R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
ステークホルダーに対する取り組み
築地テクノセンター
「納涼盆踊り大会」 「東築地学区大運動会」
築地テクノセンターのある名古屋市港 区東築地学区の恒例行事「納涼盆踊り大 会」「東築地学区大運動会」開催のため、 毎年グラウンドを開放しています。
王子工場
「グラウンド開放」
工場休日に近隣住民にグラウンドを開 放し、地元の少年野球チームなどに利用 していただいています。
文化活動支援
名演奏家シリーズ
中部日本放送株式会社の企画・主催により1987年に始まり、1991年から当社の 単独協賛で「名演奏家シリーズ」を毎年開催しています。本シリーズは「大規模ホー ルでのオペラ、フルオーケストラの演奏に飽き足らない音楽愛好家のみなさまに、 室内楽専用のホールで一流の演奏をじっくりと楽しんでいただく」というコンセプト に基づき、個性的なリサイタル・シリーズとして、地域の音楽文化に貢献しています。
2010
年プログラム
10
月15
日(金)19:00開演 三井住友海上しらかわホール岡本
知高
ソプラニスタリサイタル 2010
~聴くものすべてを美しく揺さぶる奇跡の歌声~
10
月27
日(水)19:00開演 電気文化会館 ザ・コンサートホール藤原
真理
チェロ・リサイタル
~成熟したチェロの音色による名曲の数々~
11
月25
日(木)19:00開演 電気文化会館 ザ・コンサートホール河村
尚子
ピアノ・リサイタル
~群を抜くセンス!正統派ピアニズムの新星~
12
月16
日(木)19:00開演 電気文化会館 ザ・コンサートホール前橋
汀子
ヴァイオリン名曲コンサート
~“ヴァイオリンの名花”が奏でる珠玉の小品集~
©寺澤有雅 トピックス
Photo:Atsuya Iwashita
©細谷秀樹
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
ステークホルダーに対する取り組み
従業員に対する取り組み
健康・衛生体制
当社では、従業員の健康・衛生に関して、医療機関や健康保険組合と連携して、継続的な活動を実施しています。
●
保健指導体制
当社では、充実した産業保健スタッフ体制で保健衛生活動及 び構内作業員の健康増進活動を進めています。主要事業場には 診療所が設置され、ヘルスキーパーが構内作業員の腰痛対策な どを行い、定例の健康診断後には全従業員を対象として健康指 導を実施しています。
また、健康保険組合と協力し、ウォーキングやヘルシーメ ニューの食育などさまざまな健康増進活動を展開しています。
●
メンタルヘルスフォロー体制
従業員のメンタルヘルスをフォローする体制は、産業保健ス タッフを中心に、各事業場にメンタルヘルスリーダー(職制窓 口)を置き、労組との連携や外部カウンセリング(
EAP
)も設置し、 従業員だけでなくその家族も含めた支援体制をとっています。また、セルフケア・ラインケア教育、保健師出前教室、ストレス 診断と快適職場への取り組みなど、予防措置に重点を置いたメ ンタルヘルス対策を展開しています。
●
AED*
の設置と救急救命講習
当社では人命尊重の観点から、全
11
事業場にAED
を配置する とともに、キーマンを対象とした救急救命講習を実施しています。* AED(Automated External Defibrillator=自動体外式除細動器):電気ショックを与え心 臓の働きを戻すことを試みる医療機器。
●
健康増進活動
産業保健スタッフ体制 メンタルヘルスフォロー体制
健康日本21活動
スマイルチャレンジ (ウォーキング)
各事業場イベント
(ウォーキング、ボウリングetc.)
生活習慣病予防 セミナー
プチッとセミナー(糖尿病対策) ヘルシーメニュー昼食会(食育)
健康増進表彰制度
まめ賞[健康管理手帳の活用] 年間ウォーキング賞
健康努力者表彰
産業医 常勤 4
非常勤 1
保健師 10
看護師 3
ヘルスキーパー 4
合計 22
* Employee Assistance Program
大同特殊鋼
労組 独身寮
メンタルヘルス リーダー
専門機関 (医師・弁護士など) 産業保健
スタッフ 上司
従業員
家族
EAP*
(外部カウンセリング)
AED 事業場イベント:君津工場(マザー牧場ハイキング)
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
ステークホルダーに対する取り組み
仕事と生活の調和
当社では、従業員が 、各々のライフステージにおいて仕事と生活のバランスをとり、「仕事の充実」と「仕事以外の生 活の充実」の好循環がもたらされることが会社の発展につながるものと考え、各種制度の導入や職場環境の整備を図っ ています。
●
労働時間の自由化と短縮
柔軟で自律的な働き方の実現と労働時間の短縮のため、フ レックスタイム制度、積立休暇制度(失効する年次有給休暇を最 大
50
日まで積み立て、ボランティア活動などの際に有給休暇を 取得できる制度)、ノー残業デーを導入しています。●
育児支援制度
育児を行う従業員に対する支援制度として、法令の定める育 児休業、深夜業務の制限のほか、法を上まわる制度として次のよ うな制度を導入しています。
所定外労働の免除 時間外労働の制限 所定労働時間の短縮
小学校3年生までの子を養育する従業員
を対象とする。
子の看護休暇
小学校卒業前の子を養育する従業員を対 象とし、子の数にかかわらず1年に10日ま
で有給の休暇を付与する。半日単位で取 得することができる。
●
介護支援制度
介護を行う従業員に対する支援制度として、法令の定める時 間外労働の制限、深夜業務の制限のほか、法を上まわる制度と して次のような制度を導入しています。
介護休業 介護対象者業を取得できる。1人につき、通算365日間休
所定労働時間の短縮 介護休業期間と通算して労働時間を 365日間、所定
1日2時間まで短縮する。
所定外労働の制限 所定労働時間を超えて労働させない。
介護休暇
家族を介護する従業員を対象とし、介護 対象者の数にかかわらず1年に10日まで
の有給の休暇を付与する。半日単位で取 得することができる。
●
エイジフリー社会を目指して
高年齢者の継続雇用制度の導入などを義務づける改正高年 齢者雇用安定法が
2006
年に施行されましたが、当社はこれに 先駆けて1992
年から定年後再雇用制度を導入し、その後も労 使協議を経て、現在の「マイスター制度」として社内に深く浸透 しています。●
ポジティブ・アクション
当社では
2003
年よりポジティブ・アクション*
の推進活動を行っ ています。2005
年6
月には均等推進企業愛知労働局長優良賞を 受賞しました。また、男女雇用機会均等法の改定に伴い、社員の 要望にも留意して積極的に育児休業などの制度改定を行ってい ます。更に2006
年には、人事制度を改定して、専任職(一般職) を総合職に統合。性別に関係なく活躍できる環境づくりに取り組 んでいます。2008
年は女性社員の更なる能力発揮、活躍機会拡 大のため、スキルアップを目的とした講座をスタートさせました。* 固定的な性別による役割分担意識や過去の経緯から、男女労働者の間に事実上生じてい
る差を解消するために、企業が行う自主的かつ積極的な取り組み。
年 平均年齢 (女性のみ)
勤続年 (女性のみ)
女性役職者比率(%)
(旧等級 係長以上/ 女性従業員数 (出向除く))
1987 27.8 5.7 0.4 1993 27.6 5.8 0.3 2001 30.0 8.4 3.7 2003 32.6 11.2 7.2 2008 38.4 16.9 12.5 2009 38.7 17.2 12.8 2010 39.1 17.5 12.0
●
ファミリー・フレンドリー・マーク認証
当社は、
2005
年10
月に愛知県より、ファミリー・フレンドリー 企業としての認証を受けています。これは仕事と家庭の両立に 配慮した取り組みを進める愛知県内の企業を認証する制度で、 認証取得企業にはファミリー・フレンドリー・マークが与えられま す。このマークは、企業を象徴するビルが手をさし延べてビル (企業)の中で働く人の手と結び合い、両者の結びつきに温かいハー トが通う姿を表現しており、「企業 とそこに働く人が家庭的責任と仕 事の責任を両立させながら、とも によりよい社会を築いていこう」と いう気持ちが込められています。
愛知県ファミリー・ フレンドリー・マーク
R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
ステークホルダーに対する取り組み
管理職/スタッフコース教育体系
エキスパートコース教育体系
従業員教育
「企業は人なり」これが大同特殊鋼の考えです。当社では教育を従業員一人ひとりがその役割に応じた「プロフェッショナ ル」となるための支援と位置づけ、新入社員から管理職まで各階層に必要なマインドやスキルを身につけるためのさまざま な研修プログラムを独自で構築し、従業員一人ひとりの成長のためのさまざまな環境を整えています。
●
スタッフ系従業員の教育
当社では各階層で必要とされる能力を 昇格前に修得するべく、人事制度の一環 として、昇格要件とした階層別研修を実 施しています。これによって、昇格後の業 務をより高いレベルで、円滑に遂行でき る仕組みです。
新入社員研修(ロジカル・シンキング)
富士登山 階層別教育
一
般
班
長
工
長
係
長
職責・役割 管理技法 基本職能 専門技術 安全衛生 自己啓発 生涯設計
●
ものづくりのプロを育てる
教育体系
当社が「技術の大同」「品質の大同」と 自負しているのは、現場のものづくりに 対する意識の高さゆえです。
当社では、その意識の高さを維持・向 上すべく役割に応じた研修プログラムを 整え、体系的に実施しています。
また、入社後
1
年間は大同特殊鋼技術 学園で、「21
世紀を担う明るく自律した 人材の育成」をスローガンに、1
年間にわ たり資格取得や専門教育だけでなく心身 教育など幅広い知識の吸収と人格形成を 目指した教育を行っています。R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
スター セミナー
木曽駒塾
高等経営学 講座
マネジメント ディベロプメント
プログラム
ニューライフ プランセミナー (58歳~)
ブ
ラ
ザ
ー
研
修
部
門
内
勉
強
会
関
係
法
令
講
座
随
時
社
外
講
習
会︵
専
門
職
能
講
習
会
・
学
会
・
資
格
取
得
︶
特
別
・
特
命
留
学︵
国
内
・
海
外
︶
通
信
教
育
講
座
一
般
留
学︵
国
内
・
海
外
︶
JK/N7 JK/Q7
部門指定、
OJT 選抜・指名 自己啓発 生涯設計
必修 選択必修
管
理
職
ス
タ
ッ
フ
コ
ー
ス
部長
次長
課長
係長
係員
TOEIC
受験
3年目
研修 新入社員 フォロー 新入社員 研修 新任室長
研修 経営戦略Ⅱ/技術戦略Ⅱ
部長昇格前
シナリオプランニング 次長昇格前
リーダーシップ/コーチング
コンプライアンス/安全衛生/環境エネルギー 経営戦略Ⅰ/技術戦略Ⅰ
意思決定/組織論 課長昇格前
コーチング基礎/ファシリテーション マーケティング アカウンティング 係長昇格前研修
RE教育…管理職・スタッフ系教育体制
文系総合講座/理系他事業部研究 品質基礎講座/経済性工学 特許講座
班長 フォロー
研修
法
定
特
別
教
育
職
場
学
習
会
技
術
・
資
格
取
得
講
習
大
同
大
学
留
学
管
理
手
法
教
育︵
6
大
ロ
ス
撲
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座
・
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価
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理
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座
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国
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技
能
検
定︵
事
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教
育
・
受
験
︶
機
械
保
全
マ
ン
教
育︵
初
級
・
中
級
・
上
級
︶
電
気
保
全
マ
ン
教
育︵
初
級
・
中
級
・
上
級
︶
一
般
保
全
教
育︵
保
全
管
理
・
機
械
基
礎
・
電
気
基
礎
︶
通
信
教
育
講
座
啓
発
誌
購
読
ニ
ュ
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フ
プ
ラ
ン
セ
ミ
ナ
ー︵
58
歳
∼
︶
T H P
専
門
教
育
J K ︵ Q 7 / N 7
︶手
法
講
座
洋
上
研
修
新任係長 研修
新任工長 研修
新任班長 研修
配属2年目
中堅社員 研修
ステークホルダーに対する取り組み
従業員に対する取り組み
幹部育成 研修
幹部育成 研修
安全
当社では、「従業員は宝であり財産である」という基本理念に立脚し、「安全と健康は幸せの原点」という普遍的な認識を 共有し、労使協が三位一体の活動を展開しています。また、自然災害に対する防災体制の充実にも注力しています。
●
安全管理体制
当社では、副社長を頂点とし、常時、全社的な対応が可能な安 全管理体制を整えています。「安全は全てに優先する」という基 本方針に基づき、安全推進部が全社の羅針盤であると同時に事 業場間の横串機能を発揮し、各事業場の安全チームと連携をと りながら職場のハードとソフトの改善や安全アシスト技術の開発 などを行っています。
また年間を通じて経営陣を交えた安全衛生行事を編成し、 労使協が一体となって目に見える形で安全衛生活動を進めて います。
防災
多くの従業員、設備、施設を抱える当社にとって、近く予想される東海大地震をはじめ自然災害に対して可能な限りの備 えを施すことは大きな社会的責務です。この自覚に立ち、防災マニュアルの整備、避難訓練の実施など防災教育の徹底を 図るとともに、緊急地震速報装置の設置、災害発生時の連絡網整備など防災体制の充実に力を入れています。
●
安全成績
製造業における事故発生率は全産業の 平均レベルを下回っており、鉄鋼業は特 に低位安定した推移を示しています(グラ フ参照)。大同グループは、そうした鉄鋼 業の中でも良好な実績を残しています。
2011
年の第52
回日本鉄鋼連盟鉄鋼 安全表彰では、星崎工場、渋川工場が2
年連続で優秀賞を受賞しました。また川 崎工場、築地テクノセンター、知多工場 が優良賞、さらに王子工場を含め5
事業 所が年間無災害賞を受賞しました。事故発生率
鉄連総合 大同グループ 製造業 全産業
●
安全教育
当社グループでは、社内スタッフ、オペレーター、協力会社の 垣根なく、現場に従事する全従業員を対象に共通の安全教育を 行っています。具体的には、コミュニケーション不足の危険性、 設備本質安全化、リスクアセスメントなどを中心に、安全配慮や 安全責任の大切さを職責別に教育しています。また近代の製造 プロセスでは稀になってきた危険を体感設備で再現し、従業員に 危険要因・回避手段を考えさせる取り組みも実施しています。
室長安全衛生教育
08 09 10 07
06 05 04 03 02 01 00 99 98
0.38 0.38 0.39 0.34 0.36 0.38 0.44 0.48
0.51 0.53
0.41 0.51 1.00 1.02 1.02 0.97 0.98 0.98 0.99 1.01 1.02 1.09 1.12 0.99 1.72 1.80 1.82 1.79 1.77 1.78
1.85 1.95 1.90 1.83
1.62 1.75
0.26 0.07 0.27 0.07 0.08 0.24 0.39 0.30 0.30
0.15 0.14 0.41 0.98 1.61
0.08 0.00
2.0
1.5
1.0
0.5
0 R E S P O N S I B I L I T Y F O R S O C I E T Y
ステークホルダーに対する取り組み
当社では地球環境に対する責任と貢献として、環境負荷低減、循環型社会を目指した取り組みを
推進しています。社内においては、環境マネジメントシステムを構築し社員教育や現場の監査にも
力を入れています。
また、高い技術力に基づいた素材を提供することで最終製品の性能面からも地球環境に貢献し
ています。
地球環境への責任と貢献
大同特殊鋼グループは、
21
世紀社会への貢献を謳った経営理念に基づき、長期的かつグローバルな視点に立って、すべての事業活動において環境の保全と循環型経済社会の発展との調和に努め、「環境調和型社会の構築」と「地球規模の環 境保全」に貢献します。
環境理念
基本方針
具体的行動指針
1.
事業活動全般における環境負荷低減と
環境の保全
ISO14001
環境マネジメントシステムをベースとして、関連 法規制・協定等の遵守はもとより、購入、生産、物流、販売等 のあらゆる事業活動において、省資源、省エネルギー、リサ イクルに努め、継続的な環境保全と改善を図ります。2.
エコ製品・環境エンジニアリング及び
サービスによる社会貢献
事業活動の中心である特殊鋼製品の製造に、鉄資源リサ イクル推進の主役を果たすことは勿論、高機能性材料の開
環境理念
基本方針
発・提供及び複合経営の特徴を活かした環境対応設備の開 発・販売を推進します。更に、当社がこれまで培ってきた技術 を応用した環境ビジネスを積極的に開拓し、環境負荷低減に 貢献します。
3.
エココミュニケーションの推進
「基本方針」に基づく活動内容や結果などを、環境情報とし て社内外に公開することは企業市民としての責務と認識し、 環境報告書等のいろいろな媒体を活用して広く社会に情報 提供し、多くの人々からの意見・理解を得ながら、継続的な環 境保全活動を推進します。
大同特殊鋼の 目指すべき姿
理念の実現に向けた行動の方向性
基本方針に沿った具体的な行動指針